-868号-  令和7年1月25日

返礼品50万円未満の活用?に対策必要!

ふるさと納税 高額納税者等の悪質?節税策

 ふるさと納税の「返礼ポイント」を年50万円未満に分割して課税を免れる利用方法が拡散している。別紙「”ふるさと納税のポイント”を非課税で使い切る仕組み」のように、高額納税者ほど有利な仕組みであり、最も重要な「納税の公平性」から問題有りとの指摘がある。私達一般庶民からみると明らかに不公平!であり、政府として対策を早急に検討し今年度から実施すべきである。また、ふるさと納税のデメリットを指摘している自治体もあり、今後の早急な対策が必要である。

別紙(朝日新聞1月13日)のように、毎年50万円以内をふるさと納税することは高額納税者でなくとも十分に可能である。つまり、別紙は高額納税者であるが、私達収入の少ない高齢者等でも「ふるさと納税」名目で毎年50万円以内(私の実務上・10万以下で色々な特産品が大半)の寄付で、自分の希望する特産品などを全国の自治体に寄付することで節税することが可能(簡単)である。…

高橋 逸 

頌春 本年もよろしくお願い致します

               全国専業税理士協会

 奈良県橿原市橿原神宮外拝殿の大絵馬、干支の「巳(み・へび)」です。大絵馬は高さ4.5メートル、幅5.4メートル。橿原市在住の日本画家・藤本静宏さんが原画を手がけ、今回で14作目。赤い目をした白いへびの体に松竹梅を表現した扇が描かれています。藤本さんは「写実的に描くことは避け、図案化して描いた。世界で行われている戦争が一日も早く鎮静することを願い制作した」と話されています。

髙橋証一氏撮影

酒場

 経済アナリストの森永卓郎氏の書籍『ザイム真理教』がヒットを続けています。税収の範囲内で支出する財政均衡主義という「教義」を掲げ政治家や国民を洗脳する「ザイム真理教(財務省)」こそが、日本を貧困化させている元凶だと批判した森永氏はこの30年間日本経済が低迷を続けた原因の一つは財務省がやった緊張財政であると言います。

▼昨年2月16日「衆議院」財務金融委員会 江田憲司議員の質疑応答

「直近の日本の個人の金融資産はいくらですか?」

「2141兆円でございます。」

「国と企業の金融資産を合わせた額はいくらですか」

「9704兆円でございます。」「ほぼ1京円ですよ」

「じゃあ対外純資産は?」

「418.6兆円です」

「418兆円、世界最大の債権国ですよ、日本はね」…

「災害関連死」30年で5300人超!

1月17日〈阪神・淡路大震災〉から30年!

 災害の記憶は発生30年を境に継承が難しくなるという「30年限界説」がある。わたしの地元(兵庫県南部)では大震災の翌年(1996年)から毎年1月17日早朝5時46分、神戸三ノ宮(東遊園地)他で追悼行事が行われる。今年も未明から夕方まで神戸・芦屋・西宮などで多くの人が黙とうした。なお、阪神・淡路大震災(1995年)から昨年1月1日の能登半島地震までの30年間で、別表1のように「震災関連死数」は5390人を超えている(神戸新聞1月18日)。また、最新の阪神・淡路大震災の被害状況(確定)(関連死含む人的被害・家屋被害)は別表2のように死者は6400人超、家屋被害は64万棟弱である。

 別表1のように、過酷な避難生活などによって命を落とす「災害関連死」が1995年の阪神淡路大震災から認められて以降、認定者はこの30年で5400人弱である。

東日本大震災(2011年)が3802人と最多数、次に阪神・淡路大震災が921人、昨年1月1日の能登半島地震277人である(2025年1月17日時点)。

 なお、南海トラフ巨大地震では、7万人を超えるとの推計もあり、被災後の厳しい生活環境、及び「死のリスク」をいかに軽減していくか、国をあげての対策が急がれる。

 私達国民の努力も必要であるが当然限界があり、国をあげての対策が求められている。…

高橋 逸

裁決事例紹介

 保険金の支払通知書を廃棄したことを以って隠蔽又は仮想と認定した事例    

 所得税の申告をサポートしてくれた親族に生命保険契約に基づく一時金等の入金がされた預金通帳を提示しなかった(調査時に調査担当職員に預金通帳を提示している)こと、及び同一時金等の「支払明細書・お手続き結果のお知らせ」を廃棄したこと(昨今は、DMによる保険金の勧誘が多く内容の確認を行わず廃棄することは往々にしてあり得る)を以って隠蔽・仮想であると認定して重加算税を課した事案です。

 このように無謀な賦課決定処分の根底には、国税庁の方針として、「追徴税額の最大化を図るため、高額な追徴税額が見込まれる調査優先度の高い事案からの着手の徹底等を念頭に置いた深度ある調査を実施するとともに、深度ある調査と簡易な接触を効果的に組み合わせることにより、調査の重点化を推進」があると思われます。

 本事例は、結果的に同一時金等の「支払明細書・お手続き結果のお知らせ」を廃棄したことのみを以って「不正手段を用いた」と認定されて重加算税を課されました。なお、審査請求においてはこの処分賦課決定は取消されています。(令和4年4月15日裁決)…
濵田 益男

良書紹介

 すうがくさんぽ

       前田まゆみ(著、イラスト)
        


 税抜き1500円全部で110Pほどの読みやすい本です。

 ピタゴラスの定理「直角3角形の斜辺の2乗は、ほかの2つの辺のそれぞれ2乗を足したものに等しい」を図面で簡単に立証できる方法を書いてあります。中学校の頃数学の先生が定規をもって説明してくれたのを思い出しました。

 アマゾンの紹介文

 「数」に関する不思議な話を50本収録した、大人向けの数学エッセイ!

 子どものころの1年とおとなになってからの1年は、過ぎていく速さが違う気がします。なぜでしょうか?5歳の時の1年は人生の5分の1、30歳なら30分の1、90歳なら90分の1。生きてきた時間に対しての1年の比率が全然違います。つまり、生きてきた年数によって1年の相対的な長さがどんどん短くなることにより、時間が速く感じるということなのです。

 「数学は計算の技術を暗記することではなく、さまざまなものの見方の経験」(本書『はじめに』より)。数学の世界を散歩してみると、今まで見ていたものがまったく違うものに見えてくるかもしれません。
城 英敏